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ハンガリーでの運転免許取得

長い間書こうと思いつつ放置していましたが、質問を頂いたこともあり、ちょっと(のつもりがすごい長くなったよ!)書いてみたいと思います。

ちなみに取得したのは2015年春なので現在と試験内容等変更されている可能性がありますので、あしからず。

(1)運転免許取得に必要なもの・試験

ハンガリーで運転免許を取得するには、道路交通法(通称KRESZ)の筆記試験応急救護試験運転実技の各3つの試験に合格する必要があります。

筆記試験と運転実技は交通局の管轄になり、応急救護は赤十字の管轄です。それぞれの試験に費用がかかり、事前に振り込んでおく必要があります。

(2)ハンガリーの自動車学校ってどんな感じ?

(なお、以下、地方都市での話です)

(a)概論・費用等
自動車学校といっても日本のような個別の教習所があるわけでなく、手続き用のオフィスがあるだけで実際の教習自体は別の場所(高校等の教室、路上)で行われます。教習車も自動車学校所有ではなく、各教官の所有車が使用されるので車種なども様々です。
費用は場所にも学校にもよりますが、筆記対策30,000Ft、応急救護10,000Ft、実技必須30時間分90,000Ft(3,000Ft×30時間)といったところでしょうか。後は週末実習や追加実習などでプラス費用がかかります。

(b)筆記試験用授業
高校施設の教室を借りて毎回4時間ほどの授業が7,8回行われました。道交法テキストに沿いつつも黒板を使いつつ重要点を説明し、授業終わりにはその日の分野を取り扱った問題を使って復習するという形式。先生は毎回問題集を指して「この中から問題が出るんだからね。やりゃーいいんだ。」的なことを言い、とにかく問題に慣れることに重きを置かれました。ちなみに、毎回授業終わりにはプロジェクターを使って問題を出され、毎回全員当てられるという外国人の私には非常に辛い授業でした。。。

(c)応急救護試験用授業
こちらも高校の教室を使用した、救命救急士の先生による3,4時間の授業が2,3回あったと思います。
試験の内容に絞った説明を先生が口述し、それを生徒に書き取らせるというこれまた外国人の私には非常に辛い授業スタイル。とてもじゃないけど書き取れない旨直談判した結果、まとめたプリントをもらうことに成功し何とか切り抜けました。(ら、そのプリントを見た他の生徒が「それどうやって手に入れたんだ!うちらも欲しい」とか言い出した・・・。あんたたちは母国語なんだから甘えるなー!と思いましたが、そこはぐっと我慢してメールで送ってあげました。我ながら大人。)

応急救護の理論を学んだ後は、包帯の仕方や人工呼吸・心臓マッサージ、バイク事故等の各事故現場でどのように負傷者を措置するのかといった実技を学びます。これまたなぜか病人役にならされたり・・・、と辛かった思い出が。。

(d)実技試験用講習
学校同士で共有する小さな練習場(坂道発進や駐車を練習できる場所)はありましたが、いわゆる教習所なるものがないので最初から路上でした。といっても、私の場合は工業用地でほぼ車のない場所でスタート。そこで基本的な操作が出来るようになったら、交通量のある場所へと移り、駐車の練習はだいたいスーパーの駐車場で行いました。(ここは居住地域外は90km制限なのですが、乗車数回目で居住地域外を走らされたときはマジで死ぬかと思いました)

先生は毎回隣で朝ごはんを食べるわ、ほぼ携帯で誰かと喋っているわでこの講習は驚きの連続。その日のコースも自分の用事(「買物」やら「葬儀屋の打ち合わせ」やら「実家の母へ届け物」など)によって変わるという…。ヒステリー持ちのこの先生との相性が最悪だったため、私は胃痛になりながら通い完全にトラウマになりました。今でも練習コースを通るとフラッシュバックが…T_T。

なお、必須の実技講習時間は30時間ですが、試験を受けるレベルに至ってない場合は追加講習を受けることになります。(ちなみに私は70時間費やしましたけど…)


(3)試験の内容・雰囲気など

(a)道路交通法筆記試験(費用:約5,000Ft)
想定問題集があり、試験はその中から出題されるので、想定問題集を解きまくっていれば受かる試験です。

試験は交通局の一室にて行われました。20ー30台の端末があり、一人ずつ端末の前に座って出される問題に対して画面にタッチする形で回答します。各問題1分の時間制限があり、合計55問総スコア75点のうち65点以上であれば合格です。結果はその場で判明します。

(b)応急救護試験(費用:約7,000Ft)
市販の想定問題集はありませんが、たいていは授業内で想定問題をもらえると思います。通常は落とそうとする試験ではないらしいので、授業に出て実技を含めて学んだ上で想定問題を解いて準備していれば受かる試験です。ネットでも想定問題・回答は出回っています。

試験は赤十字施設の一室にて行われました(8時スタートでしたが、結局は10時に・・・)。救命救急士の方が試験官をしていて、4人ごとに1グループになって入室。それぞれがカードを引いて、それに載っている質問に回答する形式です。カードには質問がA群B群の2つあり、1つは口頭で1つは口頭+実技で回答する形の問題です。例えば、A群「トラックが自転車をひいた現場にて。負傷者の顔には出血があり、左の踵に痛み、腫れが見られ曲がっている。」との質問があり、これに対し病名とそれに対する措置を回答します。B群「脊椎損傷の場合の主症状および措置を挙げよ」との質問があり、負傷者をどのように移動させるか等の実技も含め回答します。また、これらの質問とは別に、全員に人形を使った蘇生措置の実技が課されました。

この試験も結果はその場で判明し、合格者には応急救護試験合格を証するカードが交付されます。

(c)実技試験(費用:約11,000Ft)
うろ覚えですが、実技試験には医師の診断書、実技実習終了書面、応急救護試験合格証、試験料支払い済み書面、パスポートが必要だった気がします。

いくつか想定コースがあり、試験官の指定したコースを走行します。助手席には実技実習の先生、後部座席には試験官が座ってコースに出ます。だいたい40分から50分のコースで、各コースには前駐車、後駐車、縦列駐車、Uターン(orY字)が含まれており、駐車は2回までやり直しができます。

(前日までかなり街中走っていたためそんなに緊張することはなかったものの、一方通行の道で何故か対向車がやって来た時には流石に慌てました…。試験官が相手に「ここ一通だよ!」と怒鳴り、相手も負けじと「そんなこと知らないわよ!」と言ってきまして。車内では試験官と先生がその話で盛り上がっているうちにコースを終え、無事に合格。一通を逆走してきたあのお姉さんには感謝です。)

(4)雑感
改めてこう書いてみると我ながらよく頑張ったな。。。実技がとにかく苦手だったので家でシュミレーションゲームを使って練習したり、スマホにある運転アプリや駐車アプリで遊んでました。あとは知恵袋の自動車学校関連のテーマを読んでは『同じように頑張ってる人がいっぱいいるんだなぁ(涙)』と心の支えに。。。というわけで、大変さを共有できる人がいると楽かと思います。

VELTRA
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